大吟醸雫酒原酒
もろみを酒袋に入れ、圧力をかけずに自然の力で 一滴一滴袋から滴り落ちる酒を雫酒といいます。
この伝統的な搾り方で集めた酒は、果実を思わせる華やかな香りと深みのある優雅な味わいになります。
テロワール 広島県産「山田錦」で醸した大吟醸
全量広島県産「山田錦」を用いて醸した大吟醸です。 産地となる東広島市高屋町造賀地区は、酒蔵のある西条から北へ約10km,標高約350mの高原盆地に位置します。 水・日照・昼夜・夏冬の温度差などの自然条件に恵まれ、古くから稲作が盛んな地域です。 平成元年に「地元の米、地元の水で酒を仕込もう」という呼びかけのもと、地元稲作農家と酒蔵が協力して東広島酒米栽培推進協議会を結成し酒米の栽培が始まりました。 東広島酒米栽培推進協議会は県内他産地との差別化を図るため、「山田錦」単一品種のみの栽培から始め、技術者による遺伝的種子選抜や栽培方法の統一化を行いながら、高品質化を図っています。
全量自家精米 精米歩合32%
日本酒を作るには必ず米を磨く精米という工程があります 雑味のない澄んだ味わいを求め、約100時間かけて精米歩合32%まで磨きます。
西条の水
日本酒の約80%は水です。
おいしい日本酒造りに、良質な水は欠かせません。
賀茂鶴の酒造りには緑豊かな山々から湧き出る、賀茂山系の伏流井水を使っています。
自然の恵みが育む、適度なミネラルを含んだ上質な「軟水」により、口当たりのやさしい柔らかな酒が生まれます。
広島の吟醸造り
軟水は酒造りにあまり適さないとされていましたが、明治時代後期に広島杜氏の祖・三浦仙三郎氏が軟水で良質な酒を造る醸造法を開発。
その愛弟子が賀茂鶴の杜氏となり、賀茂鶴に「軟水醸造法」が伝わりました。
発酵力の強い麹を造り、低温で「もろみ」を管理する広島で誕生した醸造法は、現在の「吟醸造り」のルーツとなりました。
しっかりとした麹造りとゆっくりと「もろみ」管理をするからこそ、美味しいお酒が出来上がります。
賀茂鶴の味わい
賀茂鶴の酒は創醸以来「アマ・カラ・ピン・ウマ」の四拍子揃った味を心掛けています。
歴代の杜氏が醸し続けてきた味を守ることは、ただ同じ味を造り続けることではありません。
受け継がれてきた酒造りの技を今に伝えさらに磨きあげるとともに、いつの時代も、その味を愛してくださるお客様の心に寄り添った酒を目指しています。