醸した杜氏のご紹介
八号蔵杜氏 沖永 浩一郎
2009年杜氏に就任し、全国新酒鑑評会において二号蔵杜氏として、
八号蔵杜氏として、それぞれ2年連続金賞受賞を果たす。
【全国新酒鑑評会通算6回金賞受賞】
(2024年1月現在)
【季節限定酒】「四杜氏四季酒」シリーズ
「四杜氏四季酒」は、四人の杜氏が季節ごとにそれぞれの想いを込めて醸したお酒です。
ラベルにはそれぞれのお酒を考え、担当した杜氏の落款を記しています。
搾りの時期による味わいの違いや季節に合わせたお酒の造りなど、その季節ならではの日本酒の美味しさをお楽しみください。
遺作を世に出す。仲間たちの想い。
昨年末、弊社 八号蔵杜氏 沖永浩一郎が病気のため急逝しました。
逝去直前まで丹精込めて仕込み、搾りの時を待っていたのが「あらばしり」です。
そして年末から醪を管理……。
八号蔵醸造社員と友安総杜氏、仲間が力を合わせて蔵出しにこぎつけました。
香り、甘みと酸味のバランスがとれた本格派の大吟醸原酒。
原酒でありながら飲みやすい、日本酒初心者の方にもおすすめの一本です。
大海原を縦横無尽に泳ぎ回るシャチのように優雅な香り、穏やかな口あたりをお楽しみください。
「賀茂鶴が追及する “アマ・カラ・ピン・ウマ”」
賀茂鶴酒造の蔵には1枚の文章が入った額が掲げられています。
表題は「賀茂鶴の品質」。「色艶淡麗にして優美な香りあり、風味濃く、しかも軽快な滑らかさをそなえ、甘辛の中庸を得て、飲みあきしない、賀茂鶴独特の吟醸酒造りの 秘法を駆使した『アマ』『カラ』『ピン』『ウマ』 四拍子揃った名酒。蔵の人が命をかけて造った酒。実はこれこそ、代々の杜氏から現在の杜氏まで脈々と受け継がれてきた賀茂鶴の酒の本質。
各蔵の事務所や会所場(休憩所)に飾られたこの額の存在は、杜氏たちが飽くことなく酒造りを自問自答し続けてきた歴史の証です。 「中庸」は、バランスがとれているということ。 主役はお料理、そしてお客様の会話。あくまでお酒は脇役に徹し、お客様が笑顔になっていただくことこそが賀茂鶴の求める味。 これが賀茂鶴を貫く哲学のひとつです。